あたしと3人の王子様*




―――キキーッ




「颯ちゃん、ありがとう!

また明日ね!」




自転車のカゴに入っていたカバンを受け取った




「あっ、……花」

「ん?」




家へ進めていた足を止め、颯ちゃんの方に振り返る




「……ヒロと付き合ってる?」

「えっ」




そ、そうだー!




朝、ヒロくんといるの時にばったり遭遇したんだった!




今日1日、いろいろありすぎて忘れてた……




「……花?」

「えっ、あ…付き合ってないよ!」

「ほんと?」

「ほんとだよ!」




ヒロくんとはイケないことしたけど、付き合ってる訳じゃないし嘘はついてない




「そっか…」




颯ちゃんはホッとしたような顔を見せると




「よかった!」




って言って、最高の笑顔をあたしに向けた




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