曖昧な関係。

4




朝練も終わり、4人で教室に向かった。


教室の席は、出席番号で決まってて、3年間変わんない。

理由は、担任がめんどいからっていうくだらないもの。

オレの席は、前から6番目で真ん中の列だ。

|教卓|
→ 1列目 ー 2〃ー 3〃ー 4〃ー 5〃 ー 6〃
↓1
(略)ー○ー○ー○ー○ー
2
〃○ー○ー○ー○ー○ー○
3
〃○ー○ー○ー○ー○ー○
4
〃○ー○ー○ー○ー○ー○
5
〃○ー○ー○ー○ー○ー○
6
○-○-オレ(蒼)-葵-○-○
7
○-○-佐伯ー桜汰-○-○


まぁ、こんな感じだ。

1クラス、40人。

もちろん、端折ったけどオレらの周りにも人はいる。


教室に入った瞬間、女が寄ってくる。

「ねぇ、今日遊ぼーよ。」

ウザい、香水臭い。

「桜汰も一緒に行こうよー。」

キャーキャーうるさい。

あー、もう黙れよ。

だいたい、行かねーし。

「あー、部活あるんだ。
ごめんな。」

二人して笑顔で謝る。

桜汰は、性格いいし、普通にカッコいい。

オレと違って、自然な笑顔だし。

完全にオレは、作り笑顔。


桜汰とは、中学時代からの友達で、気遣う必要がないから、楽だ。

オレの席に葵が座っていて、こっちを見て佐伯と喋っていた。

多分、オレの悪口を言ってる。
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