曖昧な関係。
4
*
朝練も終わり、4人で教室に向かった。
教室の席は、出席番号で決まってて、3年間変わんない。
理由は、担任がめんどいからっていうくだらないもの。
オレの席は、前から6番目で真ん中の列だ。
|教卓|
→ 1列目 ー 2〃ー 3〃ー 4〃ー 5〃 ー 6〃
↓1
(略)ー○ー○ー○ー○ー
2
〃○ー○ー○ー○ー○ー○
3
〃○ー○ー○ー○ー○ー○
4
〃○ー○ー○ー○ー○ー○
5
〃○ー○ー○ー○ー○ー○
6
○-○-オレ(蒼)-葵-○-○
7
○-○-佐伯ー桜汰-○-○
まぁ、こんな感じだ。
1クラス、40人。
もちろん、端折ったけどオレらの周りにも人はいる。
教室に入った瞬間、女が寄ってくる。
「ねぇ、今日遊ぼーよ。」
ウザい、香水臭い。
「桜汰も一緒に行こうよー。」
キャーキャーうるさい。
あー、もう黙れよ。
だいたい、行かねーし。
「あー、部活あるんだ。
ごめんな。」
二人して笑顔で謝る。
桜汰は、性格いいし、普通にカッコいい。
オレと違って、自然な笑顔だし。
完全にオレは、作り笑顔。
桜汰とは、中学時代からの友達で、気遣う必要がないから、楽だ。
オレの席に葵が座っていて、こっちを見て佐伯と喋っていた。
多分、オレの悪口を言ってる。