電話セールス?キューピッド?
タイトル未編集
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電話セールス?キューピッド?
友達と軽く呑んで、ほろ酔いで帰宅したナナミの携帯が鳴った。
そして、耳元でその声はささやいた。
「夜分にごめんさない、私、キューピッドのエマと云います!」
キューピッド?って何、マヨネーズの会社から、何かしらこんな時間に?
「ハイ?こんな時間に何ですかぁ?」
ナナミは、気分を害して、わざと冷たく言い放った。
「ナナミさんに好意を持っている男性が現在3名ほどいるんですね。それで、そのうちのどなたかと、ナナミさんの仲を取り持って差し上げたいと考えているのですが・・・」
キューピッドと名乗る女性の話の途中で遮った。
「ちょっとちょっと、わたしそんなキャンペーン応募してないって!」
以前、恋人紹介会社の無料キャンペーンに応募した時にこの携帯の電話番号を入力したのを思い出してた。
そして、これっておそらくあの会社のセールスかなにかだわ・・・と思った。
「でも・・・わたしの方には、ナナミさんの要望が届いているんですが?」
「それって、以前にパートナー紹介のキャンペーンのサイトに応募した時のか何かだと思うんですけど、今はそういうこと考えてませんから、結構です」
こういうセールスは、きっぱりと断らないとダメよね。
「では、つかぬことをお伺いしますが、今年のお正月に○○神社をお参りした時、ナナミさんがお願いしたことを覚えていらっしゃいますか?」
お正月?神社?
そういえば、今年こそは素敵な男性と出逢って、しあわせになれますように・・・そんなお願いをしたような気がする。
しかし、絵馬に書いたわけじゃないし、誰かに口に出してお願いしたわけでもない。
まぁ、でも、みなさん独身の女性は、そんな似たり寄ったりのお願いをするんだろうし、最近の電話セールスって手ごわいわぁ。
「そちらにどんなデータがあるのか知りませんが、結構です。その気になれば、恋人の一人や二人ぐらい自分でなんとかしますから。余計なお世話です!」
「ナナミさん。あなたは子供のころからずっと神様とか天使とかの存在を信じて生きてきましたよね?」
「一応、子供の時はそういうのを信じてましたけど・・・」
今度は、霊感商法を使う気かしら?
「そういう気持ち。目に見えない不思議なものの存在を信じる気持ちを大切にして下さいね!そうすれば、ナナミさんが望む素敵なパートナーに恵まれてしあわせな人生が訪れるものです」
「はぁ。でも今は結構です!」
「えぇ、それでは今日のところは失礼します。また、わたしの力が必要になった時は強く願って下さいね、そうすれば、きっとお役にたてるはずですから」
そう云って、キューピッドを名乗る電話は切れた。
翌日、お昼の社員食堂で、ナナミは昨夜の変な電話の話を同僚のマヤに話した。
「へぇ・・・新手の詐欺商法かしらね~」
マヤが云った。
「君!それってキューピッドって云ってたの?俺にも昨夜、同じような電話が着たよ!!。ねぇ、もう少し詳しく教えてよぉ!」
不意に、別の課の男性社員がナナミに話しかけた。
ナナミは一瞬ドキッ!とした。
見知らぬ男性に、不意に話しかけられた驚き。
そして、その相手が自分の描いてた恋人像にぴったりだったから・・・
友達と軽く呑んで、ほろ酔いで帰宅したナナミの携帯が鳴った。
そして、耳元でその声はささやいた。
「夜分にごめんさない、私、キューピッドのエマと云います!」
キューピッド?って何、マヨネーズの会社から、何かしらこんな時間に?
「ハイ?こんな時間に何ですかぁ?」
ナナミは、気分を害して、わざと冷たく言い放った。
「ナナミさんに好意を持っている男性が現在3名ほどいるんですね。それで、そのうちのどなたかと、ナナミさんの仲を取り持って差し上げたいと考えているのですが・・・」
キューピッドと名乗る女性の話の途中で遮った。
「ちょっとちょっと、わたしそんなキャンペーン応募してないって!」
以前、恋人紹介会社の無料キャンペーンに応募した時にこの携帯の電話番号を入力したのを思い出してた。
そして、これっておそらくあの会社のセールスかなにかだわ・・・と思った。
「でも・・・わたしの方には、ナナミさんの要望が届いているんですが?」
「それって、以前にパートナー紹介のキャンペーンのサイトに応募した時のか何かだと思うんですけど、今はそういうこと考えてませんから、結構です」
こういうセールスは、きっぱりと断らないとダメよね。
「では、つかぬことをお伺いしますが、今年のお正月に○○神社をお参りした時、ナナミさんがお願いしたことを覚えていらっしゃいますか?」
お正月?神社?
そういえば、今年こそは素敵な男性と出逢って、しあわせになれますように・・・そんなお願いをしたような気がする。
しかし、絵馬に書いたわけじゃないし、誰かに口に出してお願いしたわけでもない。
まぁ、でも、みなさん独身の女性は、そんな似たり寄ったりのお願いをするんだろうし、最近の電話セールスって手ごわいわぁ。
「そちらにどんなデータがあるのか知りませんが、結構です。その気になれば、恋人の一人や二人ぐらい自分でなんとかしますから。余計なお世話です!」
「ナナミさん。あなたは子供のころからずっと神様とか天使とかの存在を信じて生きてきましたよね?」
「一応、子供の時はそういうのを信じてましたけど・・・」
今度は、霊感商法を使う気かしら?
「そういう気持ち。目に見えない不思議なものの存在を信じる気持ちを大切にして下さいね!そうすれば、ナナミさんが望む素敵なパートナーに恵まれてしあわせな人生が訪れるものです」
「はぁ。でも今は結構です!」
「えぇ、それでは今日のところは失礼します。また、わたしの力が必要になった時は強く願って下さいね、そうすれば、きっとお役にたてるはずですから」
そう云って、キューピッドを名乗る電話は切れた。
翌日、お昼の社員食堂で、ナナミは昨夜の変な電話の話を同僚のマヤに話した。
「へぇ・・・新手の詐欺商法かしらね~」
マヤが云った。
「君!それってキューピッドって云ってたの?俺にも昨夜、同じような電話が着たよ!!。ねぇ、もう少し詳しく教えてよぉ!」
不意に、別の課の男性社員がナナミに話しかけた。
ナナミは一瞬ドキッ!とした。
見知らぬ男性に、不意に話しかけられた驚き。
そして、その相手が自分の描いてた恋人像にぴったりだったから・・・