一心同体、おれぼっち。
「聖夜、飯、買ってきたぞ!」
「兄ちゃん、おかえりー…。
申し訳ないけど、俺、今日は飯要らないや…。疲れてるみたいだから、もう寝るね…。」
はぁ?
リビングの、ソファーに寝転がっている聖夜。
確かに、見た事無いくらいに疲れきった顔してんなぁ。
「とりあえず、どうした。」
正直、こうゆうときに何て声を掛けたら良いか分からない。
「おれ、幻覚まで見ちゃってさー。いやぁ、困っ、――――
『いきなり驚かせちまったみたいでさぁ。いやぁ、困った、困った☆』
……………………………
……………………………、
お前かぁあぁあぁあぁあぁあぁ!!!!!!!!!!
「あれ、幻聴まで。」
『怖い顔すんなよ、人間の俺っ。』
つまり、聖夜が見たのは幻覚ではなくて。
「俺、かよ…………。」