一心同体、おれぼっち。



ーーーーーーーーーーーーーーー


「じゃあ、俺が朝見たのもこのドッペルゲンガーなんだね?」


幻覚・幻聴だと思い込んでいた聖夜に、ざっと今までの経緯を話した。

驚いてはいたけど、案外すぐに理解してくれた我が弟。

やっぱり秀才というのは、理解力があるようだ。


「でもさぁ、ドッペルゲンガーって他人には見えないんじゃないの?」


『普通はそうだな。でも、俺みたいに存在が大きくなると誰にでも見える様になるんだぜ!』


ってことは、今日のアレはこいつのせいか…。


「翔和にぃ、美衣姉ちゃんとか秀也さんに伝えといた方がいいんじゃないかな?きっと混乱するよ?」


「あぁ。そうするわ。」


混乱を防ぐため、その場でメールを送った。





< 16 / 34 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop