一心同体、おれぼっち。
「おう、君が翔和のドッペルゲンガー君かぁ?」
『そうだぜ!』
驚いて固まっている2人に対して、秀也は普通にドッペルゲンガーに問いかけた。
さすが、肝が座ってるというか。
「後何日なん?タイムリミット。」
『あと、6日。』
「結構、急な話やなぁ。それにしても、そっくりだなぁ…。」
ドッペルゲンガーは俺の机に腰を掛けて座った。
あれ、クラスの皆に見られたら良くないんじゃねーか?
慌てて辺りを見廻してみたが、俺ら以外は誰も気が付いていないようだった。
『あ、俺はある程度なら存在消したり出来るからさぁ。今は、お前らにしか見えねぇよー?』
安心しろとばかりに、俺に親指を立てた。
『のん ぷろぶれむ。ぐっど、ぐっど!』
「英語できひんのも、やっぱ翔和と一緒かぁ。」
………言い返したいとこだけど、学年トップのこいつには反論できないねぇよ、な。