一心同体、おれぼっち。
side 秀也
「死にたくねぇな」
ドッペルゲンガーの呟きが聞こえた。
気づいたのは、俺と翔和だけのようだ。
暮らしていた世界は違っても、奴も1つの“存在”な訳で。
天秤にかけても、等しい命を持っている。
だから、神の定める運命を待つしかなくて。
―――――でも、
1つの罪かもしれないけれど
俺は、人間の翔和に生き残って貰いたいと思う。
「俺の知る 一条 翔和 は、お前だけや。」
俺の呟きは、神のみぞ知る。