一心同体、おれぼっち。




「お、翔和!」


「おう。なぁ、充電器貸してくんね?」


「あぁ、おっけ。そういえばさ、さっき、昊が…」


―――――バンッ


「おい!翔和!!てめぇ、さっき俺を無視しやがったなぁ!」


ドスドスと歩きながら向かってくる昊。


お怒りのようだが、特に心当たりがない。


「昊ねー、“朝、お前に無視られた”って騒いでんの。」


秀也が間延びした声で説明した。


「友達だって、思ってたのに!酷いよ、翔和ちゃん!」


「おいおい、俺は今さっき来たんだぞ?」


「あぁ?さっき、空き教室にいたじゃねーかぁ!!翔和ちゃん、俺ら親友だよなぁ!?なぁ!?」



< 6 / 34 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop