一心同体、おれぼっち。




―――――それからは、普段通りの時間を過ごした俺………


いや、普段通りじゃない。


休み時間の度に見間違えられ、“呼んだのに逃げた”とか言って教師に説教され…。


明らかに厄日だよな。


誰か俺に似てる奴でも転校してきたのか?


「いやー、それにしても、可笑しいやろぉ?」


「翔和ちゃん、なんか悪いことでもしたの?」


いや、なんもしてねぇ。


「誰かに恨まれて嫌がらせでもされとんのちゃう?」


「身に覚えがないんだよなー。もし嫌がらせなら、そいつぶっ殺すわ。まじで。」


“ひゃー。”って怖がる昊。今朝はあんなに泣き散らしてたのに…。


「それな、ドッペルゲンガーなんちゃう?俺、知ってるぜ!」


「え?翔和ちゃん、幽霊にとりつかれてんのかよ!」


ドッペルゲンガーかぁ。なんか聞いた事あるぞ、それ。


「俺は、幽霊の翔和ちゃんでも友達だからな!」


「あ、俺が取り付いてる側なんだ…?」


じゃあ誰か成仏させてくれ。


「まぁ、ドッペルゲンガー説はありえんな。」


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