病める時も、妹を愛すと誓います!
「…どう…して…?」
和海を、呼んじゃだめ。
どうして?
だって、人の名前を呼んじゃだめなんてそんな、変なこと言われたの初めてだ。
意味もわからなければ
理由もわからない
「なんで?どうしてだめなの?」
身を乗り出して問い詰める。
でもお兄ちゃんは…
…否、奏斗さんは動かない。
「どうして和海を呼んじゃ…」
「呼ぶなっていってんだろうがっ!!!!!」
ばんっ!!
大きな怒鳴り声にびっくりして、ひっ!と悲鳴を漏らす。
怖がる暇もなくベッドに押したおされる。
私の腕は、お兄ちゃんにしっかり固定されてしまい動けない。
お兄ちゃんがこんな言葉遣いするの初めてだ。
…怒らせた。
怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせた怒らせたっ!!
怖い
どうしよう
どうしたら…!
「…優樹菜。」
お兄ちゃんの震えた声に、はっ、と我にかえる。
お兄ちゃんは、押し倒した状態から私にぎゅうっと抱きついていた。
どうしてお兄ちゃんが悲しそうにする必要があるんだろう。
「あのね優樹菜…僕…」
「優樹菜が好きなんだ。」