殺し続ける
なんとか間に合い、授業を受けた。
シャーペンを握った手を、ふと見ると、何か爪の隙間にこびり付いていた
黒いカス…
よく見ると赤黒くも見えた。
「…?」
俺は何か分からないまま、シャーペンの芯をだして、その赤黒いものを取り出したのだった。
放課後、友人たちとカラオケへ行くことになった。今日はバイトが無いし、俺はなるべく家に帰らないようにしたかった。門限ギリギリまで帰りたくない。この年齢で夜7時門限という家は男の中では珍しいが、母子家庭だというと、なぜか納得され、可愛がられているんだなと言われる。
勝手な思い込みはやめてほしい。
俺は、当たり障りのない会話をし、当たり障りのない歌を選曲。
「あ。そういえば電話くらいでろよなーお前かけなおさねーんだから。」
最後に皮肉を含ませて友人が言う。
かけたら金かかるのが嫌だ…というセコイ考えもそうだが、電話は苦手だという、ちゃんとした理由もある。
「は?いつの話してんの?」
だが、電話が鳴ったという覚えが無い。
「大丈夫かよ〜バイトのしすぎなんじゃねぇの?二日前くらいに、お前がバイト終わるの見計らって電話したのに出なかったんだぜ?」
友人は、本当は気づいてたんだろ。と言いたげな様子だ。
「マジで?全く気づかなかった」
妄想に集中しすぎていたに違いない…。
気をつけなければ…
シャーペンを握った手を、ふと見ると、何か爪の隙間にこびり付いていた
黒いカス…
よく見ると赤黒くも見えた。
「…?」
俺は何か分からないまま、シャーペンの芯をだして、その赤黒いものを取り出したのだった。
放課後、友人たちとカラオケへ行くことになった。今日はバイトが無いし、俺はなるべく家に帰らないようにしたかった。門限ギリギリまで帰りたくない。この年齢で夜7時門限という家は男の中では珍しいが、母子家庭だというと、なぜか納得され、可愛がられているんだなと言われる。
勝手な思い込みはやめてほしい。
俺は、当たり障りのない会話をし、当たり障りのない歌を選曲。
「あ。そういえば電話くらいでろよなーお前かけなおさねーんだから。」
最後に皮肉を含ませて友人が言う。
かけたら金かかるのが嫌だ…というセコイ考えもそうだが、電話は苦手だという、ちゃんとした理由もある。
「は?いつの話してんの?」
だが、電話が鳴ったという覚えが無い。
「大丈夫かよ〜バイトのしすぎなんじゃねぇの?二日前くらいに、お前がバイト終わるの見計らって電話したのに出なかったんだぜ?」
友人は、本当は気づいてたんだろ。と言いたげな様子だ。
「マジで?全く気づかなかった」
妄想に集中しすぎていたに違いない…。
気をつけなければ…