殺し続ける

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「今日はハンバーグにしようか」
親が笑顔で俺に言う。
俺は笑顔でそれに答える。
「父親がいない子だから…なんて絶対に言わせないよ。今日からは母さんと一緒に頑張っていこう」
親が台所で肉をこねながら言った。
力を込めた部分が口調に現れている。
「ねぇこっちおいで」
親が言う。俺が近寄っていくと、親は屈んで視線を合わせてくれた。
「なに?」
「約束しよう!」
「…?なにを?」
満面の笑みを浮かべる親と、首を傾げる俺。
「母さんの話きいてた?
人の話は聞くもんだよ」
ぶふっと吹き出して笑いをこらえる親が言った。「ん?」
何のことか分からない俺は、さらに深く首を傾げる。
「何があっても母さんと一緒に頑張っていこう」
「うん!解った!!」

親が右手の小指を出した
俺も右手の小指を出した



ゆびきりげんまん
うそついたら
はりせんぼん
のーます
ゆびきった



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