磁石
「どしたどしたー?また綺麗って言われちゃったのー?このモテモテ野郎め!バカ野郎!」
「なんであたしに言うのよ…」
「美人だからよっ!」
はぁ…あたしだって好きで美人じゃないんだよぉ~。
「まあいいわ。」
「そーですかー」
「まあ!何その態度!母はそんな風に育てた覚えはないです!」
「あたしも愛華に育てられた覚えはないですぅー」
頬を膨らまして反抗すると、
「なにそれ…もういい…久美なんか、久美なんか好き!!」
「なによそれ~」
2人で笑い合う。この時間が好きだな~、とつくづく思う。