運命のいたずら
帰宅〜なおと〜
悪いと思いながらも花蓮の部屋をあさっていた
そして、学校の請求書が誰にいっているのか見つけた
言葉を失った
というか、あり得ないと思った
信じたくなかった
アパートの借りた人の名前も。
嘘だと思った
そして、気づいた
花蓮が学校に行けたりしてるのはおかしいということ。通帳があること。アパートを借りれてること
その答えはここにあった
ある社長の名前
その人は俺の両親の幼馴染だった
まさか…バイトって…
あり得ない。
信じなきゃだめ。
なんで疑ってんだ?してるわけない
花蓮に問い詰めるのはまだやめておこう
書類をしまった
「お腹すいた…」
なんか作ろう
俺の好きなものでいいやw
どうせクソガキだからな
そんな時
ガチャン…
帰ってきた
振り返るとびっくりした顔の花蓮が突っ立っていた
「おかえり。お疲れ」
「ただいま…」
一瞬だけど花蓮の顔に笑顔が見えたような気がした
「おいしい…」
「だろ?」
花蓮…これがお袋の味
俺が作ったものはお袋が作ってくれた味と同じやつ
おばあちゃんから教わった
それが今、花蓮が食べてるものだ
俺の提案を花蓮は受け入れてくれた
恋愛感情とかじゃない…多分
ただ、花蓮と一緒に入れなかった今までの時間を埋めたかった
いつか伝えなきゃならない真実を抱えながら