運命のいたずら
放課後の事件〜花蓮〜
あーもう。マジ最悪
クラス替えも席替えもないここの学校
初っ端からついてなさすぎ
まさか…こいつとなるなんて思ってもみなかった
「新入生…入場」
「「パチパチパチパチ」」
なんか、周りの目線…ヅキヅキ痛いんですけど…
そりゃ、そーだよね。こんなイケメンと同じ名字だし
隣に並んでるし…波乱の予感…
もちろん、席も寺島なおとの隣。
寺島が通るたび先輩方の黄色い声援…
なぜか、私にも男子の先輩の声が聞こえてくるような気がする…ま、気のせい気のせい
それに、私がやっていることを理解してくれる人なんてどこにもいない
校長の長い話も終わりクラスに戻ってHRして解散…
幸先悪すぎてうまく行くのかわからん…
もう死にそう…
HRが終わってすぐに寺島なおとの周りにはギャルっぽい女の子がたくさん来ていた
私を邪魔だと言わんばかりに…
「「なおとくん、一緒に帰ろー?」」
「あー…ごめん。今日は先約がいるから」
「「えーうそぉ…ちょーショックぅ…」」
「ごめんな」
そんな会話を聞きながら帰る支度をしてた
寺島はもう女捕まえたのか。やっぱクソガキだな
そんなことを思いながら教室を出た時
「「おい。そこのお前」」
「???????」
「私…ですか?」
「「そーだよ。ちょっと来い」」
直感でやばいと感じた。私を取り囲んでるのは男…しかも8人…なんで?
嫌と言う暇もなく肩や腰に腕を絡めてきてそのまま連行。
屋上に連れてかれた
ドンっ!!!!!
「痛っ…」
「私に何の用ですか?」
強気に出なきゃよかった…
「何の用…ねぇー。それなら簡単だよ?あんた、可愛いからみんなで食べようって思って」
「…?は…?」
「つべこべ言わずに抵抗しなかったら痛いようにはしないからさ。お前ら、好きに遊びな」
そう言うと複数の先輩が私の体を抑え抵抗する暇もなく私はされるがままにするしかなかった
援助交際してるから別にいいとかじゃない。こいつらとやっても金にならない
なら…やる価値もない。好きでもないやつらとっ。
でも、私は何もできない…諦めるしかないの?
助けて…