セカンドデビュー【完】
本人、やる気ないけどな。

「あ、そうそう……。たまには琴音の部屋の掃除にきて欲しいんですが」
「は?」
「一人暮らしっていったって、まだ高校生なんですから、親が面倒見るのが筋でしょう」
「あの子が一人暮らししたいって言ったのよ。たまには様子を見に行ってるわ」

そうは思えなかったけど。
部屋中、ゴミだらけだった。洗濯物もたまってたし。


「そんな風には見えませんでしたけどね」


アヤさんはまだ何か言いたそうにしていたが、面倒なので電話を切った。
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