セカンドデビュー【完】
オレは手元のパソコンで大場ユキトを検索してみた。確かに見たことある。
最近、CMも増えている子だ。
琴音より、仕事あるんじゃないか……?
だから、余計に琴音の機嫌が悪くなるわけだ。
「その子は、琴音より芝居が上手なの」
「そんなわけないだろ」
ほほう。
「じゃ、何の問題もないわけだ。ミサキ役はイヤなの?」
「出番が少ないんだよ」
「え、話知ってるの」
「原作読んだから」
「意外と真面目なんだな。でも出番が少ないから断るわけじゃないだろ」
「……それはそうだけど」
「琴音、言いたいことがあるなら、すぐ言う癖をつけた方がラクだよ」
困り顔を並べて、琴音とアヤさんは同時にため息をついた。
きっと、アヤさんは琴音が何か言い出しかねていることを気づいてはいるんだろう。
「ま、記者会見の時はニコニコしてろよ。仕事なんだから」
最近、CMも増えている子だ。
琴音より、仕事あるんじゃないか……?
だから、余計に琴音の機嫌が悪くなるわけだ。
「その子は、琴音より芝居が上手なの」
「そんなわけないだろ」
ほほう。
「じゃ、何の問題もないわけだ。ミサキ役はイヤなの?」
「出番が少ないんだよ」
「え、話知ってるの」
「原作読んだから」
「意外と真面目なんだな。でも出番が少ないから断るわけじゃないだろ」
「……それはそうだけど」
「琴音、言いたいことがあるなら、すぐ言う癖をつけた方がラクだよ」
困り顔を並べて、琴音とアヤさんは同時にため息をついた。
きっと、アヤさんは琴音が何か言い出しかねていることを気づいてはいるんだろう。
「ま、記者会見の時はニコニコしてろよ。仕事なんだから」