セカンドデビュー【完】
引っ越してきたオレには、、空いている部屋があてがわれた。
以前は妹たちの部屋だったらしく、淡いピンクのカーテンがそのまま残っている。

掃除機をかけて、カラーボックスを組み立てる。

服はまた明日取りに行けばいいだろう。



オレは荷物の中から、ガラスの靴を取り出した。
もちろん、安い置物だが、これは、昔、母親にプレゼントしたものの片割れだ。
当時、映画に出ていた彼女に、片方渡し、もうひとつはオレが持つことになった。
< 185 / 592 >

この作品をシェア

pagetop