セカンドデビュー【完】
つい、数秒前まで、恋する瞳をしていたとはとても思えない声で、琴音はユキトの手を振り払った。



「ガタガタ気持ち悪ぃんだよ、このホモ! さわんな!」




現場の空気が凍りつく。
こりゃ、いかん。

「琴音、お疲れー」

ケンカになる前に、二人を引き離す。スタジオの外に出ると、琴音の頭を軽く叩いた。
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