セカンドデビュー【完】
記者たちが引き上げて、どれくらい時間が経ったのか、待合室で座っていたオレは、女の子の声で目を覚ました。
「琴音は?」
リオだ。
まだ琴音と付き合ってたのか。
別れろって言ったはずだ。
「……まだ目を覚まさない」
「私が付いててあげる、マネージャーさん、帰っていいわよ」
「……そんないわれ方をされる筋合いは、ないですけど」
「私、付き合ってるんだけど。第一、タレントを守れないようなマネージャーが何言ってるわけ」
「……」
「リオ、やめなさい。どうしても見舞いに行くっていうから連れてきてやったんだ」
松本だ。
「お久しぶりです。容態は……」
「意識がまだ戻らない」
「励ましてあげてください。琴音は私にとっても後輩なんで」
「……わかってます」
「琴音は?」
リオだ。
まだ琴音と付き合ってたのか。
別れろって言ったはずだ。
「……まだ目を覚まさない」
「私が付いててあげる、マネージャーさん、帰っていいわよ」
「……そんないわれ方をされる筋合いは、ないですけど」
「私、付き合ってるんだけど。第一、タレントを守れないようなマネージャーが何言ってるわけ」
「……」
「リオ、やめなさい。どうしても見舞いに行くっていうから連れてきてやったんだ」
松本だ。
「お久しぶりです。容態は……」
「意識がまだ戻らない」
「励ましてあげてください。琴音は私にとっても後輩なんで」
「……わかってます」