セカンドデビュー【完】
決断できずに、数日がたった。

ドラマの撮影に、迷惑をかけたことを謝罪に行った。プロデューサーの橋本が、
「タモステの観覧においでよ」と声をかけてくれた。
ステージから遠い席なら、紛れ込んでも大丈夫らしい。

リオも出るしな……。
顔を合わせたくないけど、せっかく声をかけられたんだし、断るわけにもいかない。

「スーパーライブ生で見れるなんてラッキーだよ!」と倖太が珍しく大喜びしている。

……断れない……。

「ぜひ、伺います。ありがとうございます」
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