セカンドデビュー【完】
翌日、僕は学校が終わってから、近くのハンバーガー屋にリオを呼び出した。
手短に用件を話すと、案の定リオは「意味わかんない」と笑い飛ばした。
「好きな人できたってどういうこと? 昨日、スーパーライブ見に来てくれたじゃない」
「昨日はテレビ局の人に呼ばれたから行ったんだよ」
「私のこと嫌いになったの」
「嫌いになってはないけど。 別に好きな人が出来たのに、付き合っている方が不誠実だろ」
「気にしないでいいのに、その人のことを諦めたらいいじゃん」
そう来たか。
リオの図々しいまでの明るさは、ずっと好きだった。僕にはない底なしの明るさ。
積極的で、押しが強くて。
押しに負けて付き合い始めたのは事実だけど、そこが彼女のいいところだと思っていた。
嫌いになったわけじゃない。
手短に用件を話すと、案の定リオは「意味わかんない」と笑い飛ばした。
「好きな人できたってどういうこと? 昨日、スーパーライブ見に来てくれたじゃない」
「昨日はテレビ局の人に呼ばれたから行ったんだよ」
「私のこと嫌いになったの」
「嫌いになってはないけど。 別に好きな人が出来たのに、付き合っている方が不誠実だろ」
「気にしないでいいのに、その人のことを諦めたらいいじゃん」
そう来たか。
リオの図々しいまでの明るさは、ずっと好きだった。僕にはない底なしの明るさ。
積極的で、押しが強くて。
押しに負けて付き合い始めたのは事実だけど、そこが彼女のいいところだと思っていた。
嫌いになったわけじゃない。