セカンドデビュー【完】
「ごめん」
「本気なの? 琴音、私は」
「別れよう」
「嫌よ」
「そう。二股かけられて平気なの?」
「平気なわけないじゃん」
これ以上話すことはない。
ごめんねを繰り返したところで、彼女は納得しないだろう。

彼女がいるのに、他の人に恋をしてしまった。
しかも相手は男。

どう見積もったって僕が悪い。
彼女が呆れて愛想を付かしてくれるまで、話し合うしかなさそうだ。
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