セカンドデビュー【完】
「……アヤさんは母のことをよく理解して下さってると思ってました。彼女は殺されたんですよ、犯人が憎くないんですか」
「憎いに決まってるじゃない」
「なら、どうして反対するんですか」
「美香の死をまたテレビで見るなんてイヤよ。思い出させないでよ」
「……思い出す? へえ、普段は忘れてるって言うんですか。自分の相方が殺されて川に投げ込まれたっていうのに?」

その時、一緒に着いてきた、橋本が言った。
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