セカンドデビュー【完】
「母の葬式の時、アヤさんは、母と何年も会ってなかったと話してました。もしアメリカに行くような話だったら、きっと母はアヤさんに話していたと思います。ずっと一緒に仕事をしていたんですし」
「ふむ」
「パスポートとか見つからないんですか」
「ああ。美香さんの持ち物は何も見つからない。貸し金庫なんかもあたっているが出てこないんだ」
「母はモノに執着しない人でしたから」
何に対しても執着もこだわりもない人だった。
家族にすら執着がなかった。
サバサバして、誰にでも優しかったけれど。
そんな彼女がどうして殺されないといけなかった?
「ふむ」
「パスポートとか見つからないんですか」
「ああ。美香さんの持ち物は何も見つからない。貸し金庫なんかもあたっているが出てこないんだ」
「母はモノに執着しない人でしたから」
何に対しても執着もこだわりもない人だった。
家族にすら執着がなかった。
サバサバして、誰にでも優しかったけれど。
そんな彼女がどうして殺されないといけなかった?