セカンドデビュー【完】
「倖太くん? 明日から、君、来なくていいから」
「……はい?」
アヤからの電話だ。
「なんかね、取調べっていうか、任意同行だったんだけどね? もうネットに情報が出回ってて? 私、ドラマを降ろされちゃったの」
「……で、なんでオレが解雇さないといけないんですか」
「私、あの番組に出ないでって頼んだわよね? でも君は言うことを聞かなかった。事務所の命令を聞いてくれない子を使いたくないわ」
「琴音の面倒を誰が見るんです」
「一人でも平気よ」
「身勝手ではありませんか」
「とにかく、琴音とはもう会わないで。じゃあね」
「……はい?」
アヤからの電話だ。
「なんかね、取調べっていうか、任意同行だったんだけどね? もうネットに情報が出回ってて? 私、ドラマを降ろされちゃったの」
「……で、なんでオレが解雇さないといけないんですか」
「私、あの番組に出ないでって頼んだわよね? でも君は言うことを聞かなかった。事務所の命令を聞いてくれない子を使いたくないわ」
「琴音の面倒を誰が見るんです」
「一人でも平気よ」
「身勝手ではありませんか」
「とにかく、琴音とはもう会わないで。じゃあね」