セカンドデビュー【完】
「部屋、綺麗にしてるのね」
「倖太が掃除してくれたんだ」
「そうなの」
「何か飲む? お茶しかないけど」
「ドラマ、降ろされたの」
「……」
「あの子のせいで」
母の手には、立花美香と二人で映っている写真が収まったフォトフレームがあった。
食器棚に置いてあったものだ。
「…ドラマ降ろされたくらいなんだよ。母さんならまた出れるよ。主役で」
「ふざけないでよ、主役取るのがどれだけ大変か、わかってるの!?」
フォトフレームが壁に叩きつけられて、粉々になった。
「倖太が掃除してくれたんだ」
「そうなの」
「何か飲む? お茶しかないけど」
「ドラマ、降ろされたの」
「……」
「あの子のせいで」
母の手には、立花美香と二人で映っている写真が収まったフォトフレームがあった。
食器棚に置いてあったものだ。
「…ドラマ降ろされたくらいなんだよ。母さんならまた出れるよ。主役で」
「ふざけないでよ、主役取るのがどれだけ大変か、わかってるの!?」
フォトフレームが壁に叩きつけられて、粉々になった。