セカンドデビュー【完】
「……母さん」
「しばらく仕事が来ないかもしれない」

そういう問題?

自分の相方が死んでるんだよ?


ねえ、なにかおかしくない?


「……仕事の方が大事なのかよ。倖太なんて、親が殺されてるんだよ」
「そのせいで私が疑われてる」
「そうだね。でも何もしてないんだろ。放っておけばいい」
「……琴音。あなただけは信じてくれるわよね」
「母さんが意外と、小心者だって知ってる。人を殺せるわけないよ」

……あれ。




なんて、棒読み。


< 353 / 592 >

この作品をシェア

pagetop