セカンドデビュー【完】

……なるほど、話が違う。
まさか、付き人を探していたとは予想外。
意味わかんない。

「あの、話が違います」
「違わないわ。デビューさせないとは言ってない」
「付き人をやるために来たんじゃありません」
「そう。他のオーディションは受かったの?」
「……昨日の今日で、まだ連絡がありません」
「今決めれば、道が開けるわ」

チラ、と時計を見た水原アヤは言った。

「1分だけ時間をあげましょう」

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