セカンドデビュー【完】
そばにいて欲しい。
男同士でもかまわない。

「一緒にいてよ」
「今、いるだろ」
「そうじゃなくて! いつでもいて欲しいんだよ!」

どうして親に邪魔されないといけない?

倖太に抱きついている自分。
出会った時からは考えられない。

「どうしたんだよ、落ち着いて」

おでこにキスをされて、少し、気恥ずかしい。
僕より少しだけ背が高い彼の、柔らかい唇。

ひょいと抱きかかえられてベッドに運ばれる。
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