セカンドデビュー【完】
「寝ながらでも花火見えるな。琴音とは初めて来たのに、すごい楽しい」
「……僕も」
そういえば花火大会なんて何年も行ってなかった。
僕の仕事なんてスカスカのスケジュールなのに、家族で花火を見たのは、もういつだったか思い出せない。
我が家は母親が女優ということもあって、家族でおでかけ、というのは少なかった。
「誰かと花火見るなんて久しぶり」
「オレも」
「家族と行ったりしないの?」
「……うちも、親が仕事だからさ。家族で出かけたりとか、あんまりなかったんだ。両親はほとんど別居だったし」
「別居?」
「母さん、家を出てっちゃってたから。小学校の頃から、ほとんど会ってないんだ」
そうなんだ。
「琴音と花火見れて嬉しいよ? 来年も一緒に来よう」
「うん」
「……僕も」
そういえば花火大会なんて何年も行ってなかった。
僕の仕事なんてスカスカのスケジュールなのに、家族で花火を見たのは、もういつだったか思い出せない。
我が家は母親が女優ということもあって、家族でおでかけ、というのは少なかった。
「誰かと花火見るなんて久しぶり」
「オレも」
「家族と行ったりしないの?」
「……うちも、親が仕事だからさ。家族で出かけたりとか、あんまりなかったんだ。両親はほとんど別居だったし」
「別居?」
「母さん、家を出てっちゃってたから。小学校の頃から、ほとんど会ってないんだ」
そうなんだ。
「琴音と花火見れて嬉しいよ? 来年も一緒に来よう」
「うん」