セカンドデビュー【完】
「就職説明会でアヤさんと出会った」
お台場の大きな会場で、パンフレット片手にうろついていた時、彼女が目に飛び込んできた。
70社近く受けて、それでも就職が決まらない。
ニートになるか死ぬしかないかな、そんな鬱々とした日々に飽き飽きしていた。
大勢の学生が必死で就職活動している中で、雇う側の彼女はぽわーんとつまらなさそうに座っていた。
「大企業ばかりじゃないんだな、と思って驚いた。女優さんがいたんだから」
話だけでもと思い、『どんな学生を探してるんですか』と自分から声をかけた。
「『人を雇ったことがないからわからないの』って。可愛かったよ」
「……」
お台場の大きな会場で、パンフレット片手にうろついていた時、彼女が目に飛び込んできた。
70社近く受けて、それでも就職が決まらない。
ニートになるか死ぬしかないかな、そんな鬱々とした日々に飽き飽きしていた。
大勢の学生が必死で就職活動している中で、雇う側の彼女はぽわーんとつまらなさそうに座っていた。
「大企業ばかりじゃないんだな、と思って驚いた。女優さんがいたんだから」
話だけでもと思い、『どんな学生を探してるんですか』と自分から声をかけた。
「『人を雇ったことがないからわからないの』って。可愛かったよ」
「……」