セカンドデビュー【完】
山あいに、昔話に出てきそうな、茅葺き屋根の建物が現れた。
「旅館……?」
営業中と書いた看板が出ている。
松本が、案内を請うと、女将さんが出迎えてくれた。
近くにガソリンスタンドがないか、確認するが近くには無いようだ。
「どうする?」
「ロードサービス呼ぶか?」
「これから都内の道は込むだろ。何時間かかるんだよ……」
ロードサービスを呼ぶまではいいとして、夕方の渋滞に捕まったら疲れてしまう。
「……泊まるか」
「……」
「橘の分もオレが払うよ。連れまわして悪かった」
成り行きで旅館に泊まることになったが、この日は予約がないらしく、広い部屋を案内された。
「囲炉裏がある!」
本格的に、昔話の世界だ。
ふすまには山の絵が描いてある。
仲居がお茶を入れながら「築200年の建物なんですよ」と説明をしてくれた。
夕食まではまだ時間があるので、とりあえず温泉へ向かう。
今度はのんびりと入浴を楽しむ。
気疲れしたせいか、二人ともほとんど口を利かず、部屋へ戻る。
「旅館……?」
営業中と書いた看板が出ている。
松本が、案内を請うと、女将さんが出迎えてくれた。
近くにガソリンスタンドがないか、確認するが近くには無いようだ。
「どうする?」
「ロードサービス呼ぶか?」
「これから都内の道は込むだろ。何時間かかるんだよ……」
ロードサービスを呼ぶまではいいとして、夕方の渋滞に捕まったら疲れてしまう。
「……泊まるか」
「……」
「橘の分もオレが払うよ。連れまわして悪かった」
成り行きで旅館に泊まることになったが、この日は予約がないらしく、広い部屋を案内された。
「囲炉裏がある!」
本格的に、昔話の世界だ。
ふすまには山の絵が描いてある。
仲居がお茶を入れながら「築200年の建物なんですよ」と説明をしてくれた。
夕食まではまだ時間があるので、とりあえず温泉へ向かう。
今度はのんびりと入浴を楽しむ。
気疲れしたせいか、二人ともほとんど口を利かず、部屋へ戻る。