セカンドデビュー【完】
「貴重なお話をありがとうございました」
「いやいや、こちらこそ楽しかったよ」
「ひとつ、お願いがあるんですが」
「ん?」
「……もし、『滅びの街』のオーディションがあるなら、水原琴音を受けさせてもいいですか」
「……彼なら、一度落としたことがある」
「知ってます。オーディションだけでもいいんです」
「何故?」
「あの子なら、七海晶を完璧に演じられるからです」

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