セカンドデビュー【完】
鏡原が手袋をして、ページをめくる。

「どうしてこんなものを?」
「アヤさんの疑いを晴らそうと思って」
「どう思った?」
「母とアヤさんが、同じ映画のオーディションを受けてました」
「それで」
「監督に会ってきました。僕には、アヤさんが母を殺したとは思えなくて」
「半分ウソだな」

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