セカンドデビュー【完】
「え……、ア、アヤさん!」
「琴音になにしたの!」

母さんは倖太に馬乗りになると、首を締め上げた。

「ぐッ……!」
「どうして私の大切なものを奪うのよ!」
「母さん止めて! 殺す気ッ」


思い切り力を込めて母さんを引き離す。
ゲホゲホと咳き込む倖太をかばう。



信じられない、殺すところだった。

< 405 / 592 >

この作品をシェア

pagetop