セカンドデビュー【完】

水原琴音

翌日。

朝早く家を出ると、オレは掛け持ちしていたバイト先をまわり、退職する旨を伝えた。
前々から、オーディションを受けていることは伝えてあったので、みんな応援してくれた。
4月ということもあり、新人もすでに入ってきているので、シフトに問題はない。
勤めていたホテルでは、「餞別に」と朝食のあまったパンをくれた。
「がんばれよ」

さよなら、オレの職場。
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