セカンドデビュー【完】
窓際で、なにか、台本を読んでいる。
……誰かに似ている、横顔。
「はじめまして、橘倖太です」
窓際に佇んでいた、水原琴音が振り向いた。
「……はじめまして。水原琴音です」
白のニットに黒のベストを羽織っている。
ぱちっとした瞳が、作り物のような印象を与える。
肌が白いせいなのか、人形を見ているような気分。
「……あっ」
「?」
「こないだ、コンビニでプリンゆずってくれた人でしょ」
「そうです」
「うちに面接に来てたんだ」
覚えててくれたんだ。
なんだ……意外とよく喋る。
「先に言っておくね。僕は、君と組む気はないから」
「……はい!?」
……誰かに似ている、横顔。
「はじめまして、橘倖太です」
窓際に佇んでいた、水原琴音が振り向いた。
「……はじめまして。水原琴音です」
白のニットに黒のベストを羽織っている。
ぱちっとした瞳が、作り物のような印象を与える。
肌が白いせいなのか、人形を見ているような気分。
「……あっ」
「?」
「こないだ、コンビニでプリンゆずってくれた人でしょ」
「そうです」
「うちに面接に来てたんだ」
覚えててくれたんだ。
なんだ……意外とよく喋る。
「先に言っておくね。僕は、君と組む気はないから」
「……はい!?」