セカンドデビュー【完】
「何かわかりましたか?」
「ああ……。水原家に、緑色の車なんてあったか?」
「緑……ですか? いいえ?」
「そうか。さっき聞いたことなんだが、モスグリーンのしかも外車だっていうんだよ」
さっとボールペンで車のエンブレムを描く。
「名前は知ってますが、アヤさんの車じゃないですね。3年前に乗ってたなら別ですけど」
「そうか。高い車だから車上荒らしをしようとしたらしいんだが、ドアを開けようとしているうちに水原アヤが来たらしい」
「……車内にガラスの靴があったと」
「キラキラしていたから印象に残ったんだと」
「……どう思いました?」
「本当だろうな。ウソにしては詳しく話していたし、ウソをつくにしても、普通の人間がガラスの靴なんて思いつかない。だとしたら、見たんだろうな」
夜の闇に、ガラスの靴はどこに消えた?
「ああ……。水原家に、緑色の車なんてあったか?」
「緑……ですか? いいえ?」
「そうか。さっき聞いたことなんだが、モスグリーンのしかも外車だっていうんだよ」
さっとボールペンで車のエンブレムを描く。
「名前は知ってますが、アヤさんの車じゃないですね。3年前に乗ってたなら別ですけど」
「そうか。高い車だから車上荒らしをしようとしたらしいんだが、ドアを開けようとしているうちに水原アヤが来たらしい」
「……車内にガラスの靴があったと」
「キラキラしていたから印象に残ったんだと」
「……どう思いました?」
「本当だろうな。ウソにしては詳しく話していたし、ウソをつくにしても、普通の人間がガラスの靴なんて思いつかない。だとしたら、見たんだろうな」
夜の闇に、ガラスの靴はどこに消えた?