セカンドデビュー【完】
なんてこった。
ネットで見たことや噂はすべて事実だった。
琴音はアヤさんの子じゃなかった。
立花美香の子供。
オレの……弟。
アヤさんは整形までしていた。
「アヤさんは一言も話してくれませんでした」
「美香と約束していたからね」
「でも自分の事務所にオレを引き取ってくれました。ケンカ別れしましたけど」
「……アヤの死に目には会えたの? なんて言ってた?」
「……役に立たない子と」
「そんなことを? ひどいわね」
あんな死に方をするなら、もっと話しておけばよかった。
後悔してももう遅い。
「かわりといってはなんだけど。美香のご両親は健在よ」
「……母さんの実家を、教えてもらってもよろしいですか?」
いつの間にか泣いていたオレに、大道寺レナはティッシュを差し出してくれた。
オレは住所が書かれたメモを手に、病院を出た。
雪が降ってきて、それはすぐに吹雪になった。
ネットで見たことや噂はすべて事実だった。
琴音はアヤさんの子じゃなかった。
立花美香の子供。
オレの……弟。
アヤさんは整形までしていた。
「アヤさんは一言も話してくれませんでした」
「美香と約束していたからね」
「でも自分の事務所にオレを引き取ってくれました。ケンカ別れしましたけど」
「……アヤの死に目には会えたの? なんて言ってた?」
「……役に立たない子と」
「そんなことを? ひどいわね」
あんな死に方をするなら、もっと話しておけばよかった。
後悔してももう遅い。
「かわりといってはなんだけど。美香のご両親は健在よ」
「……母さんの実家を、教えてもらってもよろしいですか?」
いつの間にか泣いていたオレに、大道寺レナはティッシュを差し出してくれた。
オレは住所が書かれたメモを手に、病院を出た。
雪が降ってきて、それはすぐに吹雪になった。