セカンドデビュー【完】
「過去に勝ちたいと思って、何が悪いの」
「……」
「壁を、越えたいと思って、一体何が悪いのよ」

友達だったんじゃ、ないのか?

「……水原さん。喧嘩を売ってるんですか? 水原琴音を使って?」
「挑戦よ。私は、琴音とどこまで行けるか見てみたい」

「特別なことを望んでたわけじゃなかった」
「?」
「私は、美香と、もっといろんな景色を見たかったの。倖太くん、君は? このまま、テキトーにバイトして、いつまでもくすぶっていたいの?」
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