セカンドデビュー【完】
「もうひとつ。倖太、青森の医者から何を聞いた」
「……」
「青森に行ったのは12月だ。お前が話してくれるまで待とうと思っていたが、いつまで経ってもお前は話してくれないな」
「……どうしても、話さないといけませんか」
「事件の解決を望んでいるなら」
「関係あるかは」
「それを決めるのは警察だ」
それはそうだ。
殺人事件の捜査をしているんだ。
でも、琴音に知られたら。
あの子はオレを兄と呼んでくれるだろうか。
「琴音には秘密にしてもらえますか」
「内容による。これは事件なんだ」
「……」
「青森に行ったのは12月だ。お前が話してくれるまで待とうと思っていたが、いつまで経ってもお前は話してくれないな」
「……どうしても、話さないといけませんか」
「事件の解決を望んでいるなら」
「関係あるかは」
「それを決めるのは警察だ」
それはそうだ。
殺人事件の捜査をしているんだ。
でも、琴音に知られたら。
あの子はオレを兄と呼んでくれるだろうか。
「琴音には秘密にしてもらえますか」
「内容による。これは事件なんだ」