セカンドデビュー【完】
倖太が床に倒れている。
「倖太……?」
手首から血が流れている。
倖太の髪にべったりと付いた赤い血の量が流れた血の多さを物語っている。
「何の冗談」
ぴくりともしない。
「ウソだろ」
どうしよう。
なんで。
どうして。
「倖太!! おいッ!! しっかりして!」
包丁が落ちている。
まさか。
自分で?
「嘘だろ……。なんで……どうして……」
まだ僕は本当のことを話していない。
僕のせいだ。
「兄さんッ!! 僕が悪かった、許して!」
突然、テーブルの上の携帯が鳴った。
「……はい!」
「倖太? じゃないな? 琴音くんか?」
「救急車呼んでください!!」
「どうした? 救急車ってどういうことだ!」
「倖太が大変なんです、誰でもいいから早く……!!」
「今行くから落ち着くんだ!」
「倖太……?」
手首から血が流れている。
倖太の髪にべったりと付いた赤い血の量が流れた血の多さを物語っている。
「何の冗談」
ぴくりともしない。
「ウソだろ」
どうしよう。
なんで。
どうして。
「倖太!! おいッ!! しっかりして!」
包丁が落ちている。
まさか。
自分で?
「嘘だろ……。なんで……どうして……」
まだ僕は本当のことを話していない。
僕のせいだ。
「兄さんッ!! 僕が悪かった、許して!」
突然、テーブルの上の携帯が鳴った。
「……はい!」
「倖太? じゃないな? 琴音くんか?」
「救急車呼んでください!!」
「どうした? 救急車ってどういうことだ!」
「倖太が大変なんです、誰でもいいから早く……!!」
「今行くから落ち着くんだ!」