セカンドデビュー【完】
鏡原と玉木が駆けつけると、僕はちょうど手首にタオルを巻きつけたところだった。
「君が刺したのか!?」
「違います! 手首を切ったらしくて」
鏡原に取り押さえられたが、玉木が「まだ息があります!」と叫んだ。
「救急車より早い、病院へ運ぶぞ。タマテル、運転しろ」
「僕は!?」
「君も来るんだ、話を聞く」
「助けてください、お兄さんなんです! 僕が悪かった」
驚いた二人は顔を見合わせた。
「『兄さん』?」
「君が刺したのか!?」
「違います! 手首を切ったらしくて」
鏡原に取り押さえられたが、玉木が「まだ息があります!」と叫んだ。
「救急車より早い、病院へ運ぶぞ。タマテル、運転しろ」
「僕は!?」
「君も来るんだ、話を聞く」
「助けてください、お兄さんなんです! 僕が悪かった」
驚いた二人は顔を見合わせた。
「『兄さん』?」