セカンドデビュー【完】
……玉木刑事。
どうしてここへ。
「……タマテルさん」
「君はこんな時間に、なにしてんの。お散歩にしては遠いんじゃない」
懐中電灯を顔に向けられる。
「倖太くんが死にかけてる時に、墓ドロボウ? いい神経してるね」
「……僕は逮捕されちゃうんですか」
「そうだね。墓荒らしなんて、イメージダウンだよね。窃盗になるのかなあ」
「……」
「でもさあ。事件の証拠になるようなものを、君が教えてくれるっていうなら、目をつぶってもいい」
それを渡しなさい、と静かに諭される。
「相棒の鏡原さんね、アイドル時代から美香さんの大ファンだったんだ」
「知ってます」
「警視庁のエリートだったんだ。でも、事件の担当になるためにわざわざ異動してきたんだよ。なんとしても美香さんを殺した犯人を挙げたいと思ってる」
「君が証拠を隠滅しようとしてるなら、僕は鏡原さんのために君を止める」
「……どうやって」
ジャケットから何気なく取り出されたモノを見た。
どうしてここへ。
「……タマテルさん」
「君はこんな時間に、なにしてんの。お散歩にしては遠いんじゃない」
懐中電灯を顔に向けられる。
「倖太くんが死にかけてる時に、墓ドロボウ? いい神経してるね」
「……僕は逮捕されちゃうんですか」
「そうだね。墓荒らしなんて、イメージダウンだよね。窃盗になるのかなあ」
「……」
「でもさあ。事件の証拠になるようなものを、君が教えてくれるっていうなら、目をつぶってもいい」
それを渡しなさい、と静かに諭される。
「相棒の鏡原さんね、アイドル時代から美香さんの大ファンだったんだ」
「知ってます」
「警視庁のエリートだったんだ。でも、事件の担当になるためにわざわざ異動してきたんだよ。なんとしても美香さんを殺した犯人を挙げたいと思ってる」
「君が証拠を隠滅しようとしてるなら、僕は鏡原さんのために君を止める」
「……どうやって」
ジャケットから何気なく取り出されたモノを見た。