セカンドデビュー【完】
水原アヤから、社員証が入ったIDカードケースを渡された。
必ず身に着けてね、とネットストラップがつけられている。
スタジオに着くと、他の出演者が遅れているらしい。待ち時間は1時間半。
「ねえ橘さん。ジュース買ってきてよ」
「いいよ。何がいい?」
「なんでもいいよ」
琴音は台本を覚えるつもりらしい。
廊下に出ると、スタイリストさんらしい二人組とすれ違った。
「あれ、見慣れない顔だけど……」
「水原プロモーションの、橘と申します」
「じゃあ、水原琴音のところ? 新しいマネージャー入ったんだ」
二人は同情を顔いっぱいに表して言った。
「ワガママで大変よあの子……。辞めないでね」
知らない人にまで心配されてんだけど。
なんなんだ。
そういえば、何人も辞めてるって言ってたもんな……。
自動販売機で、炭酸入りのジュースを買う。
必ず身に着けてね、とネットストラップがつけられている。
スタジオに着くと、他の出演者が遅れているらしい。待ち時間は1時間半。
「ねえ橘さん。ジュース買ってきてよ」
「いいよ。何がいい?」
「なんでもいいよ」
琴音は台本を覚えるつもりらしい。
廊下に出ると、スタイリストさんらしい二人組とすれ違った。
「あれ、見慣れない顔だけど……」
「水原プロモーションの、橘と申します」
「じゃあ、水原琴音のところ? 新しいマネージャー入ったんだ」
二人は同情を顔いっぱいに表して言った。
「ワガママで大変よあの子……。辞めないでね」
知らない人にまで心配されてんだけど。
なんなんだ。
そういえば、何人も辞めてるって言ってたもんな……。
自動販売機で、炭酸入りのジュースを買う。