セカンドデビュー【完】
すべてを話し終わると、「倖太くんはアヤの子供で、琴音くんは美香さんの子供なの」と、彼女は言った。
「3年前に、アヤからすべて聞かされた」
「倖太が母さんの子供……僕たちは兄弟じゃなかったんですね」
一度だけ実家に帰ってきた時に預かったと、手紙を渡された。
立花美香の手紙。
「警察に出せなかったの。どうしたらいいかわからなくて」
「……倖太が読むべきものですよね」
どうしても倖太に渡さなくては。
「倖太の行き先に心当たりはありませんか」
「お隣にいないなら私にはわからない」
その時、携帯が鳴った。
「琴音くんか? 今いいかい」
「……坂本さん? いいですけど」
「悲しいお知らせだ。スポンサーが降りた」
ウソ。
「3年前に、アヤからすべて聞かされた」
「倖太が母さんの子供……僕たちは兄弟じゃなかったんですね」
一度だけ実家に帰ってきた時に預かったと、手紙を渡された。
立花美香の手紙。
「警察に出せなかったの。どうしたらいいかわからなくて」
「……倖太が読むべきものですよね」
どうしても倖太に渡さなくては。
「倖太の行き先に心当たりはありませんか」
「お隣にいないなら私にはわからない」
その時、携帯が鳴った。
「琴音くんか? 今いいかい」
「……坂本さん? いいですけど」
「悲しいお知らせだ。スポンサーが降りた」
ウソ。