セカンドデビュー【完】

警察呼ばれました

「……というわけで、歌手になるつもりで行ったのに、マネージャーやることになった」
「はあ? 話が違うんじゃないか」
「そうなんだよ」

ここは八木亭というラーメン屋。
友達が店長をやっている。

「デビューできそうなの?」
「わかんない。水原琴音の気持ち次第だから」
「気持ちって。で、今日は仕事は」
「今日はオフ。学校終わってから、勝手に帰ることになってる」

スープを最後まで飲み切って、杏仁豆腐を手をつけようとしたその時、携帯が鳴った。

「……なーんーだーよー?」

知らない番号だ。

「はい、橘ですが」
「橘倖太さんですか。私は、渋谷警察署の、」
「ちょ、ちょっと待ってください! 水原琴音がなにか問題を?」
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