私が心を隠す理由。
第1章~素直
「ねぇねえーどーだったの?!彼はー?」
「え?なにもないよーお!」
「うっそだぁ!ずごくなかよさげだったじゃん!」
「ないないっ!」

私は普通の女子中学生だ。
普通の...




ー二年前ー


陸斗(りくと)が居なくなってから3ヶ月。私はいまだに心にぽっかり穴が空いたようだ。笑ってる、みんな、わたしも。
でもやっぱり何かが足りなくて、さみしくて、満たされることはない。
誰よりも、何よりも、私の短い人生のなかで一番愛し、大切にした人だから?また好きだから?後悔してる?...してる。


陸斗の引っ越しが決まったと聞いたのはほんの4ヶ月前。突然すぎたと私はいまでも思ってる。教室で一人皆がいる前で泣きそうになったりしてたっけな私。


「みんなちょっと聞いてくれる?
冬休みに熊谷陸斗(くまがいりくと)くんが引っ越すことになったの。みんなさみしいだろうけど、笑っておくりだそう?」

(え。うそ。陸斗引っ越すの?聞いてないよ。私そんなの...聞いてない。)

「ほんとなの?」
「あぁ。」
否定してくれないんだ。
だよね。先生がいってたんだもんね。




冬休みはあっとゆうまにすぎ陸斗の引っ越しはあしたに。
「陸斗?私ねっ 実はねっ りっりっりっ陸斗のこと
陸斗のこと... い、いい人だと思ってたよ?(好きだなんて言えない。言えないよ。)」
「おぉ、ありがとなっ!」
「またねっ♪」
「またいつか」
(また...いつかあえる...)




E_N∞D
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