吸血姫に愛の形を
彼女は夢を観る。
その夢も目覚めと同時に
忘れてしまう。
けれど、
彼女の頬には一筋の涙がある。
悲しかったのだろうか…
それも忘れてしまう。。。
前触れも無く、突然と
彼女は目を覚ました。
愛美
「……一騎、君…」
何で彼の名前を呼んだのだろう、
それは分からないけど
会いたくなった。。。
否、会わなければと感じた。
†同時刻、隣り部屋†
また、隣りの部屋から
音が聞こえた。
でも、さっきと違うのは
人の声だった。
それも、小さな小さな
普通なら聞き取れないような
人の声が聞こえた。
一騎
「…愛美…?」
こちらの彼も、
彼女に会いたいと、
会わなければと思ったようだ…